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2010年2月

サバンナの少年 

このあいだ熱帯サバンナ林の調査に行ってきた。

Treee

僕を連れて行ったのは、動物のお医者さんの漆原教授のような感じで、
理系のオフィスに一人はいるような能力があって頭も切れるけど、
狂ってる教授だ。私のいわゆる指導教官である。

その日はいつもと違って、教授の孫二人が付いて来た。
12歳と7歳の男子兄弟で、なまらかわいい。
乱暴で単純で繊細で感情的で論理的で嘘つきで正直だ。
(対義語は両立しない、と思っている人はいませんか?)
野生の牛を見つけたら「ミルクちょうだーーい!!」って叫んで猛ダッシュ。
巨大サボテンを見つけたら「かっこいいーーー!!」って言うが速いか、
指に針刺して泣いている。
正しいクソガキそのものだ。
二人とも、学校には行っていない。読み書きができないから。

Boy


世界で何番目かにいい大学を出た教授の結論が、
「学校なんて別に行かなくていいじゃん」
どうだ。説得力あるだろう。
教育は大事だ、と言うけれど、現在「教育」という名の下で行われてること殆ど全ては、
残念ながら嘘っぱちだと思う。
効果は「祈り」と同じくらいだと思う。信じてる人には言いづらい。

「子供をみんな同じにして、保身を頑張るのが正しい大人なんだな、大変だな」
というのが今の小中学生が学校で学んでいることのような気がしてしまう。
子供の事だけ考えてる教師なんて、いないし。(いても鬱陶しくて困る)

頼むから、大人は、遊んでくれ。子供の為に。子供「と」じゃない。
パンクバンド組んでも毎週釣りに行ってもいい。何かに夢中な姿を見せてくれ。
子供にとって、身近な大人の楽しんでる姿は、うれしいんだ。救いなんだ。
クソみたいな世界史の授業中、教師が楽しそうに旅行の話を始めたら目が覚めた。
そんな感じだ。

夢中んなって森の中を学生より先に進んで行って、
植物やら地形の話が止まんなくなって、
サンプリングの指示を次々と出す自分のおじいちゃん。
落ちてるヤギの頭蓋骨を指差して、
「それは3年前に連れてきた生徒のだ。あんまりちょろちょろしてるとお前もそうなるぞ」
教授、7歳が真剣に怯えています。
こんなおじいちゃんがいてつまらない小学校の先生の話なんか聞いてられるわけがない。
学校行かないのはあなたのせいだ、教授。

そう言ったら
「じゃあヒロキ、こいつらにかけ算教えてくれ」
12歳には7の段まで、7歳にはかけ算の意味と2の段まで教えた。

なんて…大変なんだ…
かけ算だけは学校で習った方が良いかも知れない!!
唯一かけ算だけは……たぶん…

Roba

野良ロバ。1かける3。

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